蒼空の下を、キミと2人で
「あいつ、親に見つかるとかどんなところに隠してたんだよ」



そう言って笑う蒼。



「そういえば、にこも小学生のころ、50点しかなかったテストが見つかって、怒られてなかったっけ?(笑)」



思い出したくもない黒歴史。



「もうっ!」



私がそっぽを向くと、蒼は笑いながら



「ごめんごめん!」



って謝った。



私は振り向いて、キスをした。



また、ほんの一瞬。



「さっき、ごめんって言ったでしょー?」



蒼は真っ赤。



「じゃあ、明日は行けないかも…



コンテストだから!」



口にするだけでドキドキする。



「そっか。



頑張って!!」



蒼の病室を出た。
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