蒼空の下を、キミと2人で
蒼side
夜。



川崎先生と話した。



「明日、外出許可をください」



川崎先生は、考え込んだ。



「…ダメです」



ダメと言われても、諦めるつもりはなかった。



「最近何も食べれてないし、身体にすごく負担がかかるからね、許可できない」



返す言葉もなかった。



「でも…」



「わかりました。



どうせ、蒼くんは許可するまで病室に戻らないでしょう?」



わかってるな。



「じゃあ、佑樹でも、誰でも。



誰か付添人をつけること。」



それが条件だった。



即刻病室を出て、佑樹に電話をかけた。



「佑樹、ごめん。



明日、部活?」



ー ないけど。



なんで?



「明日さ、一緒にコンテスト行ってくれない?」



ー いいよ。



「本当に!?」



ー いいよ!



「じゃあ、明日、待ってる。



ありがと」



電話を切って、診察室に戻る。



「佑樹が明日部活ないって言ってました」



「そうか、じゃあ時間とかは伝えておくから。



明日行くなら早く寝るように。」



「はい」



にこに伝えるか迷ったけど、サプライズにした。



今日は早く寝よう。
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