蒼空の下を、キミと2人で
「蒼、ちょっと休憩して帰っていい?



走って疲れたー」



ベッドの近くの椅子に座る。



「そんなに急がなくてもよかったのに」



蒼は苦笑した。



「だってー…



あおい!?」



蒼は気を失っていた。



すぐ意識が戻ったけど。



「蒼、大丈夫!?」



蒼はまだ顔が真っ青だった。



「大丈夫、ちょっと頭痛がしただけ」



絶対大丈夫じゃないと思った。



「先生呼ぶ?」



「いや、大丈夫」



気づけば蒼が入院して1ヶ月。



1ヶ月ちょっとと言われていたから…



「水、とって」



蒼に言われて、蒼が指さしたミネラルウォーターのペットボトルを渡した。



ごくごく飲む蒼。



いつの間にか顔色は真っ青から真っ赤になっていた。
< 234 / 261 >

この作品をシェア

pagetop