蒼空の下を、キミと2人で
ピピピッ



スマホのアラームで目が覚める。



枕元にあるデジタル時計は、6:00を指していた。



今日は、いつもよりずっと早起きして、蒼を驚かせてやろう、と考えていた。



彩花も今日は一緒に。



そういえば、お母さんとお父さんは今日の夕方帰ってくる。



なにか用事があるみたい。



暇ってことはないし、いいけど。



「よしっ!」



彩花が来るのが7:00だから、時間はある。



今日は昨日お年玉で買った靴と、クリスマスにもらったカバンを初めて使おう。




靴は、ちょっとヒールがあるブーツで、カバンは薄ピンクの小さなハンドバック。



髪はお団子にして。



朝ごはんは目玉焼きを作った。



ピーンポーン



彩花だ。



ガチャ



「おはよ!」



「おはよーー」



2人、自転車で並んで走る。



「寒いっ!」



耳当てがあるなら鼻当てもあればいいのにな。



家にマスクがなかったせいで、鼻がツーンとする。



病院に入ると、暖かくて眠くなりそう。



蒼、驚いてくれるかな。
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