蒼空の下を、キミと2人で
蒼side
にこが帰ったあと。



コンコン



「蒼!」



佑樹だった。



「あれ、にこちゃんは?」



「お姉ちゃんの見送りだって」



そっか、と佑樹は頷いた。



「佑樹こそ、阪本とは?」



「うーん、特に。



普通かな」



普通ってなんだ。



佑樹はだらだらテレビ見ながら話しして帰っていった。



それと入れ違いで母さんと父さんも。



父さんは仕事が早く終わったらしい。



「調子はどうだ?」



「特に、普通」



さっきの佑樹の言い方。



「そうか」



母さんはまた着替えの紙袋を持って。



洗濯物を持って帰った。



あと、本も。



「じゃあ、明日も来るわね!」



「あぁ」



外は、雪が降っていた。
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