蒼空の下を、キミと2人で
にこside
朝。









「…ん…









あっ!」









視界に入る、雪景色。









綺麗だなぁ。









蒼も見ているかな…?









「にこ、早く来なさい!」









一階からお母さんの怒鳴り声。









なんだろう?









お母さんに呼ばれて行くと、お母さんが受話器を握りしめていた。









「どうしたの?」









お母さんが無言で電話をかわる。









「にこちゃん?」









蒼のお母さんだ。









「蒼が、来た時には…」









パニックになってるのか、順番がいろいろおかしかった。









「とにかく、行きます!」









電話をきって。









「お母さん、送ってって!」









お母さんは頷く。









制服に着替えて。









蒼に何かあったんだろう。









どうしたのかな。









足が震える。









車が止まった。



「駐車場に停めてくるから、先に行ってなさい!」



「う、うん!」



どうしよう、なにがあったんだろう。
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