蒼空の下を、キミと2人で
起きた頃には夕方だった。




携帯を見ると、彩花と祐樹くんから大量の不在着信とメールが来ていた。




彩花に電話をかけた。




「もしもし?」




「にこ!心配したんだよ?」




「…ごめん」




「とにかく、話聞くから」




その一言にほっとして、心の中で思ってること、全部話した、一方的に。




「蒼はまだ生きてるよ?




また目覚めて『にこ、大好きだよ』っていって、抱きしめて、キスしてくれるのに…




蒼は…」




彩花は静かに答えた。




「にこ、よく聞いて。




蒼くんはもうこの世にはいないの。




今はまだ絶対に信じられないと思うし、パニックになるけど、ゆっくりでいいの。




私、支えるから」




彩花のすすり泣く声が聞こえた。




「うん、ありがと…」




電話をきって、ベットに横になる。




いつの間にか雪も止んでいた。
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