蒼空の下を、キミと2人で
「にこちゃん!」



美優ちゃんから手を振ってくる。



わずかに手を振った。



「これね、蒼くんの病室で見つけたの。



はい!」



美優ちゃんは元気だなぁ。



「ありがとう」



その場で確かめたくて、待合室に座って読んだ。



怖かった。



封筒を開ける手が震える。



びくびくしながら、目を通した。
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