蒼空の下を、キミと2人で
にこside
やっぱり、蒼はなんか変。



窓をノックしたけど、出てくれないし。



どうしても話をしたくて、蒼の部屋を訪ねた。




そうしたら、蒼は泣いてた。




目が真っ赤だし、逃げるようにジュースをとりに行っちゃうし。




もしかして、叶多先輩の家の方面知らないのかな?




「登下校ばらとばらとか思ってる?




一緒に行くよ!ていうか。




一緒に行こうよ!」




蒼はびっくりした顔を見せた。



「だって、遅刻しても一緒に走ってくれるの、蒼だけだもん!」



叶多先輩がなんと言おうと、登下校は蒼と一緒に行くつもり。



「おじゃましました!」




そう言って、蒼の家を出た。



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