蒼空の下を、キミと2人で
彩花が私の席に来る。



「また遅刻?



それに寝てるし。」



「だって、眠いんだもーん!」



ふと窓の外を見ると、3年生たちがいた。



思わず目で探す、私の片思いの相手。



…叶多先輩。



叶多先輩とは、よく話すけどきっと相手は恋愛対象として見てくれてはいない。



「叶多先輩ー!!」



あ、手を振ってくれた!



「にこ、よかったね!


次、理科室だよ?」



絶対にこの恋は叶うことはないんだ。

< 3 / 261 >

この作品をシェア

pagetop