蒼空の下を、キミと2人で
放課後。



にこと帰ってる時に切り出した。



「あのさ、にこ。」



「ん?」



にこまで真剣そうだ。



「悪いことは言わない。



叶多先輩と別れたほうがいい。」



「なんで?」



やっぱりにこは知らないのか。



「叶多先輩、二股かけてる。」



にこはキョトンとした顔をした。



「二股って?」



まじか。



二股の説明に悩んだが、言った。



「叶多先輩には、にことは別にもう1人彼女がいるってこと。」



にこは泣きそうな表情で、



「いくら蒼でも、ひどいよ!



叶多先輩から直接聞いたの!?」



図星だ。



これは噂であって、本当かはわからない。



「蒼なんて、だいっきらい!!」



そう言って、にこは走り去ってしまった。
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