蒼空の下を、キミと2人で
にこside
「悪いことは言わない。



叶多先輩と別れたほうがいい。」



「叶多先輩、二股かけてる。」



「叶多先輩には、にことは別にもう1人彼女がいるってこと。」



蒼の言葉を思い出す。



薄々分かってはいたけど…



つい、



「蒼なんて、だいっきらい!」



と言ってしまった。



叶多先輩の話と、蒼に言ったことの後悔が重なって、涙が出た。



泣きながら走る。



ガチャ



「ただいまー



あれ、お母さん?」



お母さんはいなかった。



怖かった。



信じたくなかった。



深く考えすぎて、その日は眠れなかった。





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