蒼空の下を、キミと2人で
朝。



早めに家を出た。



蒼と会わないように。



いまは、会いたくなかったから。



「彩花ーー」



彩花は全部、知ってる。



「にこ、大丈夫。



よく頑張ったねっ!」



彩花は励ましてくれた。



「おぉー、にこ。



どうした?」



「か、叶多」



彩花の顔も引きつっている。



「あんたねぇー」



「いいの、またね、叶多」



「…?



またな」



叶多はそのまま靴を履き替え、校舎に入っていった。


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