蒼空の下を、キミと2人で

今日は部活なかったから、1回帰宅し、叶多の家に。



ピーンポーン



大きな一軒家だった。



「にこ。



入って」



「お邪魔します…」



叶多の部屋は、物がたくさんあって、お世辞にも綺麗とは言えなかった。



そして、ふと思い出した蒼の部屋。



蒼の部屋はあんなに綺麗なのに。



「今日はどうしたの？



いきなり。」



「あのさ、今、隣誰？」



隣？席のことかな。



「綾くんだけど…」



「そいつとしゃべる？」



「普通に…」



ペシッ



一瞬何が起きたかわからなかった。



叶多が私の頬を叩いたんだ。



「何！？



痛いっ」



「これから男子としゃべるの禁止な？



蒼も」



なんでいきなりそんなこと。



叶多には彼女がいるくせに。



「嫌だ。



なんで、叶多に言われないといけないの！？」



ペシッ



「にこは黙って聞いていればいいの」



怖い、叶多が怖い。



「飲み物取ってくる」