蒼空の下を、キミと2人で
蒼side
放課後。



一度帰って、今から佑樹の家に行こうとしたとき。



電話がなった。



…にこから?



「蒼っ!



助けて!



今、叶多の家!」



叶多?



住所を聞くと、家からちょっと遠い場所だった。



「すぐ行く。



電話は切るな」



家を自転車で飛び出した。



15分ほど経ったころ。



その住所の近くの公園から、声が聞こえた。



「やめてってば」



にこの声だ。



「やめろよ」



自分でもびっくりの低い声が出た。



「蒼!」



「はぁ?



先輩に逆らってもいいとか思ってんの?」



叶多先輩の他に、2人いた。
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