蒼空の下を、キミと2人で
それからさらに遊んだ後。



「にこちゃん!」



優くんに呼ばれて、廊下に出た。



「なんか、蒼から。」



蒼?



なんだろう?



優くんの携帯に耳を当てる。



「もしもし?蒼?」



「にこっ!



今どこ!?」



なんでこんなに焦ってるんだろ。



「…カラオケ、だけど…」



「今何時?」



時計はないし、携帯の充電は切れたし…



「10時半ぐらい?」



自分の感覚で言った。



「今、11時半。」



え、そんなに経ってた…



「にこのお母さんすごい心配してる。



どこのカラオケ?」



「駅前のとこ…」



「駅に迎えに行くから。



待ってて」



早く帰らなきゃ!



みんなに告げて、カラオケを出た。
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