蒼空の下を、キミと2人で
「にこっ!


ほら、叶多先輩だよ!」



彩花が指さした先には…



「叶多先輩っ!」



「おぉー、にこも来てたんだ!」



そう言って頭をなでてくれた。



あぁ、期待しちゃうよ。



でも、私は聞いちゃった。



先輩の友達と話してるとき。



「お前、にこちゃんとどういう関係ー?」



「うーん、妹的な?」



「お前には、奏(かな)がいるもんな!」



胸がぎゅっと苦しくなって、泣きたくなった。



確かに、鈴木先輩と叶多先輩はお似合いだもん。



「じゃあ、また。」



「はい!」



でも、諦めたくない。
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