蒼空の下を、キミと2人で
にこside
朝。



お姉ちゃんにいろいろしてもらった。



長い髪をお団子に。



昨日買った服を着て、メイクをちょっとだけしてもらったり。



「わぁー!」



ちょっとメイクをしただけで、鏡に映る自分は別人のようだった。



カバンに荷物も詰めたころ。



ピーンポーン



「行ってきますー!」



「いってらっしゃーい、楽しんでね!」



ガチャ



「蒼!おはよー」



「おはよー」



「手、繋ご?」



自分で言って恥ずかしくなってきた。



「いいよ」



恥ずかしい私とは反対に、蒼はあっさり手を差し出してきた。



その手をぎゅっと握って、駅に向かって歩いた。
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