幽霊学園
ますます、喜び目はローランドに釘付けに。

「何やってんだよ…」

光正が面白くなさそうにぼやく。

「困りましたね。女性がいるとは…」

う~んと綺麗な眉毛をしかめて何やら思い悩むローランド。

佇むその姿に好機と見たか一つの陰が踊りかかる。

「今だ~!」


しかし!

フワリ!

踊りでも踊っているかのような優雅な物腰で避けるローランドもちろん片手には男子生徒を持った ままで。


「きゃ――」


隣の絵理子はその姿に黄色い声をあげる。

< 42 / 95 >

この作品をシェア

pagetop