幽霊学園
「ローランド先生!」


「はい?」


くるりとローランドが振り返る。
そこには、決死の覚悟で此方に歩み寄る。
うら若き乙女が見えた(筈)。


彼女は臆する事無く、その目の前で足を止めた。


今日一日で、世の無情(彼等の正体)、終生忘れる事の出来ない恐怖(人外に追いかけ回される)を味わった周囲の新入生達は彼女の無謀とも言える行動に凍りついた。



し~んと辺りが静まり返る。


誰もがその後の展開に注目するなか、おもむろに絵理子は口を開いた。


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