幽霊学園
女性は私に気がつき声を掛けてきた。

「えぇ…まぁ。」

「自分の名前にまるを付けて、此を持って中で待っていて。」

もし、名前が無かったら言って。

と女性はプリントを渡して言った。

…………。

私は言われた通りに印を付けると中に入って行った。




椅子に座り辺りを見回す。

薄暗くじめついた体育館に、新入生と思われる生徒達が百人程椅子に座っていた。

後ろには上級生が座っている。

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