幽霊学園
結局、人魂は最後まで何も話さなかった。

真っ向から抵抗し、どれほどの拷…『水かけちゃうぞ!』という、正当な取引にも応じず。頑として屈さず。仲間を守り切った。


「…本当に、かけるか…?」

「~~~~!」


最初から単なる脅しのつもりだったので(何となく人魂を倒す気にならない)、半分は冗談だったが…

勿論そんな事はおくびにも出していない。


良く耐える…
私は心の底から称えた。

「あのさ―」

その時、横手から妙にマノビした声をかけられた。

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