君 世界
「あたしだって杏里がわからない。なんで?どうして?なんで?わからないの?親友だったじゃん。」
「親友?笑わせないでよッッ!あたし梨々香がわかんないよ。ねえ。本当なの?嘘なの?それもわかんないよ。」
「本当だよ。嘘なんかつかない。こんなことに嘘ついて何になるの?」
「あたし悪口いってたって理沙(りさ)から聞いたの。理沙ってさかわいいし性格いいって評判だしクラスの中心にいるような目だつ子じゃん?だから、その理沙がいってたこと嘘って思えなくて。」
「ねぇ。最後に聞くね。杏里。あたし理沙より信用されてなかったんだ。なにが親友よ。理沙とは小学校から一緒な私が裏の顔を知ってるの。理沙のことまだ信用してたんだ。バカバカしい。中3のころされたこと忘れたの?」