虹色研究部 - ニジケン -
「不幸?」


「そうだ! ニジケンはこの学校のたんこぶ扱いなのはお前が一番よくわかってるだろ。
竹内もまだ後三年も、そうやって過ごしていく事になるんだ!」


深町先輩の必死の叫び。
熱い心に思わず胸を打たれる。


すると國枝先輩がクスッと笑った。


「な、何が可笑しい!」


「お前はそう言うけど、残念ながら俺は全く不幸じゃない。

むしろ俺は……幸せだよ」


柔らかに微笑んだ國枝先輩は、優しいトーンでそう言った。
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