虹色研究部 - ニジケン -
「……私、余計な事言っちゃったみたいだね。怒らせたかな」


トミーは、蘭先輩が消えて行った階段を見つめて、ばつが悪そうに呟く。


「大丈夫だと思う。蘭先輩はクールだから怯えられてるけど、本当は全然怖い人じゃないし」


「ならいいけど。いや、実は星野ってどこかで聞いたことあるような気がして……」


トミーは顎に手を添えて、うぅんと唸る。

けれどどうしても思い出せないようで、「あーもーいいや」と諦めてしまった。


「しっかし、ニジケン部員は色々と地雷があるんだね。気を付けないと」


「地雷かぁ……」


以前の野田さんの話もそうだけれど、ニジケンの皆には、私の知らない一面がまだまだ沢山あるのだろう。
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