虹色研究部 - ニジケン -
「ちぇっ! 乃季はもっとびっくりすると思ってたのになー」
水鉄砲とヘルメットを机の上に置いた國枝先輩は、暑い暑いと近くにあった雑誌で顔を扇ぐ。
「いや、充分ビックリはしましたよ。だけどなんなんですか? Mr.イエローって」
「あぁ。今年の体育大会、俺は黄色なんだ。だから当日まで黄色に入り込めるだけ入り込もうと思ってね!」
あぁ、なるほどね。
「私は赤色でした。蘭先輩も。あっ、トミーも黄色ですよ!」
國枝先輩は扇ぐ手を止めず、何やら思案するように、じっと私を見つめた。
水鉄砲とヘルメットを机の上に置いた國枝先輩は、暑い暑いと近くにあった雑誌で顔を扇ぐ。
「いや、充分ビックリはしましたよ。だけどなんなんですか? Mr.イエローって」
「あぁ。今年の体育大会、俺は黄色なんだ。だから当日まで黄色に入り込めるだけ入り込もうと思ってね!」
あぁ、なるほどね。
「私は赤色でした。蘭先輩も。あっ、トミーも黄色ですよ!」
國枝先輩は扇ぐ手を止めず、何やら思案するように、じっと私を見つめた。