虹色研究部 - ニジケン -
こういうイベントだけは、皆で楽しんで出来たらいいな。
「國枝先輩」
「んっ? どうした乃季」
振り向いた國枝先輩の前髪が、サラリと揺れる。
そこから覗く私の言葉を待つ笑顔が何だか可愛く見えて、思わずクスリと笑みが漏れた。
「体育大会、楽しみですね」
すると、ピタリと國枝先輩の手が止まった。
同時に揺れていた前髪がぽとりと落ちて、彼の目を覆った。
「……先輩? どうかしたんですか?」
「い、いや。楽しみだな、体育大会!」
ハッと思い出したかの様に、彼はまたパタパタと雑誌で顔を扇ぐ。
「はい!」
それからニジケン部員が部室に入って来る度に、國枝先輩はMr.イエローをして遊んでいた。
「國枝先輩」
「んっ? どうした乃季」
振り向いた國枝先輩の前髪が、サラリと揺れる。
そこから覗く私の言葉を待つ笑顔が何だか可愛く見えて、思わずクスリと笑みが漏れた。
「体育大会、楽しみですね」
すると、ピタリと國枝先輩の手が止まった。
同時に揺れていた前髪がぽとりと落ちて、彼の目を覆った。
「……先輩? どうかしたんですか?」
「い、いや。楽しみだな、体育大会!」
ハッと思い出したかの様に、彼はまたパタパタと雑誌で顔を扇ぐ。
「はい!」
それからニジケン部員が部室に入って来る度に、國枝先輩はMr.イエローをして遊んでいた。