虹色研究部 - ニジケン -
「滝口先輩、汗もかいてないですね。こんなに暑いのに」
黙々と部品を組み立てて必死に冷房装置を作ってくれている滝口先輩は、汗一つかいていない。
こんなに暑いのに、涼しい顔すらしている。
「僕は顔だけは汗をかかないので。背中なんかはちゃんと汗、沢山かいてますよ」
そんな事が?体質まで器用な人だな。
「そういえば、今日も和田先輩来てませんね。最近見かけない日多いですけど、何か用事でもあるんでしょうか?」
「紀香? 俺も最近様子が変だなって思ってたんだよね」
項垂れていた國枝先輩が上体を起こし、何やらポケットから怪しげな黒い手帳を取り出した。
黙々と部品を組み立てて必死に冷房装置を作ってくれている滝口先輩は、汗一つかいていない。
こんなに暑いのに、涼しい顔すらしている。
「僕は顔だけは汗をかかないので。背中なんかはちゃんと汗、沢山かいてますよ」
そんな事が?体質まで器用な人だな。
「そういえば、今日も和田先輩来てませんね。最近見かけない日多いですけど、何か用事でもあるんでしょうか?」
「紀香? 俺も最近様子が変だなって思ってたんだよね」
項垂れていた國枝先輩が上体を起こし、何やらポケットから怪しげな黒い手帳を取り出した。