虹色研究部 - ニジケン -
「蘭先輩、本当に覗きに行くんですか?」
「あぁ。あいつ、ていうか皆、色恋沙汰が大好きだからな」
興味がなさそうにそう呟いた蘭先輩だが、つまりは自分も好きって事ね。
「お待たせ! いざ、ニジケン出張編!」
國枝先輩は何を詰めてきたのか、登山家顔負けの大きなリュックを背負って歩き出した。
その足取りは妙に軽快で、ルンルンと鼻歌でも聞こえてきそうだ。
何も起きなければいいんだけど……。
不安を募らせながら、先輩たちの背中を追って歩いてく。
太陽は傾きつつあるのに、降り注ぐ陽射しは相変わらずの強烈で、堪らず細めた目で空を見上げる。
晴天に浮かぶ一筋の白い雲が、私達の後を追う様に流れていった。
「あぁ。あいつ、ていうか皆、色恋沙汰が大好きだからな」
興味がなさそうにそう呟いた蘭先輩だが、つまりは自分も好きって事ね。
「お待たせ! いざ、ニジケン出張編!」
國枝先輩は何を詰めてきたのか、登山家顔負けの大きなリュックを背負って歩き出した。
その足取りは妙に軽快で、ルンルンと鼻歌でも聞こえてきそうだ。
何も起きなければいいんだけど……。
不安を募らせながら、先輩たちの背中を追って歩いてく。
太陽は傾きつつあるのに、降り注ぐ陽射しは相変わらずの強烈で、堪らず細めた目で空を見上げる。
晴天に浮かぶ一筋の白い雲が、私達の後を追う様に流れていった。