虹色研究部 - ニジケン -
「――おのれ國枝!! また変な物を作りおってー!!」
ドドドドッと勢い良くこちらに向かってくる足音と、聞き慣れた怒鳴り声が私達の耳に刺さる。
「あぁ、遅かったな深町。作り始めからずっと待ってたんだぞー!」
余裕の笑みで歓喜の声を上げる國枝先輩と、ハァハァッと乱れた呼吸を整える深町先輩。
舞い上がる砂埃の中から、鬼の様な形相が覗く。
「深町ってば、律儀に授業と委員会の集まりが終わってから来るんだもんなー。待ちくたびれたよ」
「当たり前だ! 俺はお前達と違って、一ミリ足りとも風紀は乱さない!」
國枝先輩に人差し指を突き付けた深町先輩は、もう片手を腰に当て、顔をツンッ上げた。
「生憎、俺はホラーにめっぽう強い! 今日こそニジケン部員を一網打尽にしてやる!」
「いいよ。深町がこのお化け屋敷から、無事出る事が出来たらね」
舌なめずりをして、ニヤリと怪しく口角を上げた國枝先輩に、嫌な予感しか浮かばない。
ドドドドッと勢い良くこちらに向かってくる足音と、聞き慣れた怒鳴り声が私達の耳に刺さる。
「あぁ、遅かったな深町。作り始めからずっと待ってたんだぞー!」
余裕の笑みで歓喜の声を上げる國枝先輩と、ハァハァッと乱れた呼吸を整える深町先輩。
舞い上がる砂埃の中から、鬼の様な形相が覗く。
「深町ってば、律儀に授業と委員会の集まりが終わってから来るんだもんなー。待ちくたびれたよ」
「当たり前だ! 俺はお前達と違って、一ミリ足りとも風紀は乱さない!」
國枝先輩に人差し指を突き付けた深町先輩は、もう片手を腰に当て、顔をツンッ上げた。
「生憎、俺はホラーにめっぽう強い! 今日こそニジケン部員を一網打尽にしてやる!」
「いいよ。深町がこのお化け屋敷から、無事出る事が出来たらね」
舌なめずりをして、ニヤリと怪しく口角を上げた國枝先輩に、嫌な予感しか浮かばない。