虹色研究部 - ニジケン -
すると、お化け屋敷の方から高らかな笑い声が聞こえてきた。
「さすがに疲れましたね」
「でも蘭の大絶叫、思い出しただけでお腹よじれるわ!」
のっぺらぼうのマスクを被った滝口先輩と、猫娘の和田先輩が、伸びをしながら外に出てきた。
國枝先輩は二人の元に近駆け寄ると、「お疲れ様」と言って二人を抱き寄せる。
優しい労いの言葉に、二人とも嬉しそうに笑った。
「……皆さん、ありがとう。本当に楽しかった。あんなに蘭にしがみ付かれたのはいつぶりだろうかと、幼かった頃の事を思い出して、私もとても幸せな気持ちになれたよ。
蘭は……確かに素直じゃないけど、私のワガママを理解してくれている、とてもいい息子なんだ」
蘭先輩の前髪をサラッと撫でた理事長は、私達を見つめると、目尻を下げて、とても優しく微笑んだ。
「これからも蘭をよろしく頼むよ」
「勿論です。蘭は……ニジケンの大切な仲間ですから」
國枝先輩は、少し照れ臭そうに目の下をポリポリと掻きながらそう答えた。
「さすがに疲れましたね」
「でも蘭の大絶叫、思い出しただけでお腹よじれるわ!」
のっぺらぼうのマスクを被った滝口先輩と、猫娘の和田先輩が、伸びをしながら外に出てきた。
國枝先輩は二人の元に近駆け寄ると、「お疲れ様」と言って二人を抱き寄せる。
優しい労いの言葉に、二人とも嬉しそうに笑った。
「……皆さん、ありがとう。本当に楽しかった。あんなに蘭にしがみ付かれたのはいつぶりだろうかと、幼かった頃の事を思い出して、私もとても幸せな気持ちになれたよ。
蘭は……確かに素直じゃないけど、私のワガママを理解してくれている、とてもいい息子なんだ」
蘭先輩の前髪をサラッと撫でた理事長は、私達を見つめると、目尻を下げて、とても優しく微笑んだ。
「これからも蘭をよろしく頼むよ」
「勿論です。蘭は……ニジケンの大切な仲間ですから」
國枝先輩は、少し照れ臭そうに目の下をポリポリと掻きながらそう答えた。