虹色研究部 - ニジケン -
「でも、どうしてそんなに優勝したいんですか? 何かすごい特典でもあるんですか?」
「そうそう! 優勝商品も」
その時、「キーンコーン」とチャイムの音が響いて、私はハッとする。
「國枝先輩ごめんなさい! 遅刻しちゃうんで、詳しい話はまた部活で!」
私は熱の入った國枝先輩を置いて、急いで校舎に駆け込んだ。
鳴り響くチャイムと共に走る。
揺れるマフラーが邪魔になり、私は走りながらマフラーを取って、手に持った。
「おはようございます!」
ノロノロと歩いていた担任を廊下で追い抜き、教室に飛び込む。
「おお竹内。ギリギリセーフだったなー」
机に突っ伏して上がった呼吸を整える私を、真顔で見下ろす担任。
彼は淡白な性格なのか、私がニジケン部員だとわかっていても特に態度は変わらない。
というより、誰に対してもあんまり興味がないみたいだ。
「俺より先に席に着いた奴は、遅刻見逃してやってるから。竹内ラッキーだったな」
「……ど、どうも」
担任の適当さに救われた。
「そうそう! 優勝商品も」
その時、「キーンコーン」とチャイムの音が響いて、私はハッとする。
「國枝先輩ごめんなさい! 遅刻しちゃうんで、詳しい話はまた部活で!」
私は熱の入った國枝先輩を置いて、急いで校舎に駆け込んだ。
鳴り響くチャイムと共に走る。
揺れるマフラーが邪魔になり、私は走りながらマフラーを取って、手に持った。
「おはようございます!」
ノロノロと歩いていた担任を廊下で追い抜き、教室に飛び込む。
「おお竹内。ギリギリセーフだったなー」
机に突っ伏して上がった呼吸を整える私を、真顔で見下ろす担任。
彼は淡白な性格なのか、私がニジケン部員だとわかっていても特に態度は変わらない。
というより、誰に対してもあんまり興味がないみたいだ。
「俺より先に席に着いた奴は、遅刻見逃してやってるから。竹内ラッキーだったな」
「……ど、どうも」
担任の適当さに救われた。