虹色研究部 - ニジケン -
部室で着替えていた私は、震える手でカッターシャツのボタンを閉め終わると、床にペタンッと座り込んだ。
緊張が抜け切らない身体は、未だに強張っている。
「どうしよう……。今頃吐き気がしてきた」
コンテストが終わり、一気に気が抜けた私にドッと疲労感が襲う。
「乃季ちゃーん! 着替えたー?」
コンコンッと扉をノックする音と、和田先輩の声に、私は慌てて立ち上がり「どうぞ!」返す。
「乃季ちゃん! 最高に可愛かった! ……お疲れ様」
目を潤ませた和田先輩が、優しく包み込むように私を抱き締める。お花の様な良い香りがふわっと鼻を掠めた。
余程感動したのか、彼女は涙を堪える様に、「うぅー」と唸り声を上げている。
「和田先輩。色々とありがとうございました」
「何言ってるのよー。当たり前じゃない!」
和田先輩はまるで子供をあやすかの様に、私の背中をポンッと叩く。
その笑顔に安堵を覚えて、身体の力が徐々に抜けていくのがわかった。
緊張が抜け切らない身体は、未だに強張っている。
「どうしよう……。今頃吐き気がしてきた」
コンテストが終わり、一気に気が抜けた私にドッと疲労感が襲う。
「乃季ちゃーん! 着替えたー?」
コンコンッと扉をノックする音と、和田先輩の声に、私は慌てて立ち上がり「どうぞ!」返す。
「乃季ちゃん! 最高に可愛かった! ……お疲れ様」
目を潤ませた和田先輩が、優しく包み込むように私を抱き締める。お花の様な良い香りがふわっと鼻を掠めた。
余程感動したのか、彼女は涙を堪える様に、「うぅー」と唸り声を上げている。
「和田先輩。色々とありがとうございました」
「何言ってるのよー。当たり前じゃない!」
和田先輩はまるで子供をあやすかの様に、私の背中をポンッと叩く。
その笑顔に安堵を覚えて、身体の力が徐々に抜けていくのがわかった。