虹色研究部 - ニジケン -
「そういえば……。國枝先輩がここまでして欲しかった優勝商品って、結局何だったんでしょうか?」
ポツリと呟いた私に、和田先輩は目を丸くすると、やがてクスリと笑う。
「そんなの決まってるじゃない」
「えっ、和田先輩は知ってるんですか?」
和田先輩は微笑むと、部室の壁に貼ってある写真を一枚剥がして私に差し出す。
受け取ったそれは、体育大会の時にニジケンの皆で撮った写真だった。
「しいて言葉にするなら、思い出かな。燈が欲しいのは、いつだって今を精一杯楽しんでいる思い出よ」
和田先輩は頬を淡く染めながら、ニッコリと笑う。
「燈に聞いたわけじゃないけどね。でもきっと、皆で頑張って一つの事を成し遂げるが好きなのよ。……皆ね」
戯けた様にピースサインを決めた和田先輩に、私の口元も自然と綻んだ。
ポツリと呟いた私に、和田先輩は目を丸くすると、やがてクスリと笑う。
「そんなの決まってるじゃない」
「えっ、和田先輩は知ってるんですか?」
和田先輩は微笑むと、部室の壁に貼ってある写真を一枚剥がして私に差し出す。
受け取ったそれは、体育大会の時にニジケンの皆で撮った写真だった。
「しいて言葉にするなら、思い出かな。燈が欲しいのは、いつだって今を精一杯楽しんでいる思い出よ」
和田先輩は頬を淡く染めながら、ニッコリと笑う。
「燈に聞いたわけじゃないけどね。でもきっと、皆で頑張って一つの事を成し遂げるが好きなのよ。……皆ね」
戯けた様にピースサインを決めた和田先輩に、私の口元も自然と綻んだ。