虹色研究部 - ニジケン -
優勝の打ち上げをする為に、皆揃ってお店に向かう。
興奮覚めやらぬ私は、まだどこか浮き足立っていた。
國枝先輩と和田先輩は、楽しそうにスキップをしながら先を歩いている。
その少し後ろを、マイペースな蘭先輩が一人で歩く。余程お腹が空いているのか、お腹をさすっているのが見えた。
「部長も皆も、浮かれていますね」
滝口先輩と私は、皆の後ろ姿を眺めながらゆっくりと歩く。
「そうですね、わかりやすいぐらいに。滝口先輩もお疲れ様でした。カリキュラムから今日の台本まで、作るの本当に大変でしたよね」
私の言葉に、滝口先輩は顔の前で「いやいや」と手を揺らす。
「とは言え、花火の仕掛けを作るのは中々骨が折れました。うちの部長は本当に無茶ばかり言いますね」
滝口先輩はほんの一瞬、いつも固く結んでいる口角を緩めた。
釣られた私も、穏やかな気持ちで微笑む。
「あっ、でも。僕は今日の台本は作成していませんよ?」
その言葉に、私はピタリと足を止めた。
興奮覚めやらぬ私は、まだどこか浮き足立っていた。
國枝先輩と和田先輩は、楽しそうにスキップをしながら先を歩いている。
その少し後ろを、マイペースな蘭先輩が一人で歩く。余程お腹が空いているのか、お腹をさすっているのが見えた。
「部長も皆も、浮かれていますね」
滝口先輩と私は、皆の後ろ姿を眺めながらゆっくりと歩く。
「そうですね、わかりやすいぐらいに。滝口先輩もお疲れ様でした。カリキュラムから今日の台本まで、作るの本当に大変でしたよね」
私の言葉に、滝口先輩は顔の前で「いやいや」と手を揺らす。
「とは言え、花火の仕掛けを作るのは中々骨が折れました。うちの部長は本当に無茶ばかり言いますね」
滝口先輩はほんの一瞬、いつも固く結んでいる口角を緩めた。
釣られた私も、穏やかな気持ちで微笑む。
「あっ、でも。僕は今日の台本は作成していませんよ?」
その言葉に、私はピタリと足を止めた。