虹色研究部 - ニジケン -
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週明けの月曜日。
三年生は明日の卒業式に向けて、体育館で予行練習を行っている。
さすがの國枝先輩達も、大人しく予行練習に参加していた。
その間に私と蘭先輩は、パーティーの準備を急ピッチで進めていく。
買ってきたケーキや、作って持って来た料理を並べて、コップやおしぼりも人数分並べていく。
手先が器用な蘭先輩が作ったペーパーフラワーは、私の作ったものよりもずっと綺麗だ。
私は苦笑いを浮かべながら、それを壁に貼り付けていく。
「蘭先輩。予行練習そろそろ終わっちゃいますよね?」
脚立に登り、お手製の看板を取り付けている蘭先輩は、手を止めて腕時計を見つめる。
「あっ? もうそんな時間か。あいつ等の場合いつ抜け出して来るかわかんねぇしな。でももう、これで終わる」
蘭先輩は看板を取り付け終えると、脚立からひらりと飛び降りる。
すると扉に背を付けて、部室全体を確認する様に見渡した。
どうやら満足のいく出来栄えになったらしい。その口元がゆるりと綻ぶ。
週明けの月曜日。
三年生は明日の卒業式に向けて、体育館で予行練習を行っている。
さすがの國枝先輩達も、大人しく予行練習に参加していた。
その間に私と蘭先輩は、パーティーの準備を急ピッチで進めていく。
買ってきたケーキや、作って持って来た料理を並べて、コップやおしぼりも人数分並べていく。
手先が器用な蘭先輩が作ったペーパーフラワーは、私の作ったものよりもずっと綺麗だ。
私は苦笑いを浮かべながら、それを壁に貼り付けていく。
「蘭先輩。予行練習そろそろ終わっちゃいますよね?」
脚立に登り、お手製の看板を取り付けている蘭先輩は、手を止めて腕時計を見つめる。
「あっ? もうそんな時間か。あいつ等の場合いつ抜け出して来るかわかんねぇしな。でももう、これで終わる」
蘭先輩は看板を取り付け終えると、脚立からひらりと飛び降りる。
すると扉に背を付けて、部室全体を確認する様に見渡した。
どうやら満足のいく出来栄えになったらしい。その口元がゆるりと綻ぶ。