虹色研究部 - ニジケン -
「……乃季。ら、蘭までどうしたの?」
頭に乗ったクラッカーの紙吹雪を一つ摘まんだ國枝先輩は、ジワジワと嬉しそうに表情を緩める。
「わぁ、看板までぶら下がってるわよ。『ニジケン先輩達の卒業を祝う会』だって! 何よこのネーミング!」
看板を指差して大爆笑をする和田先輩を、蘭先輩がジロリと睨み付ける。
「すごいですね。お二人でここまで準備されたのですか?」
滝口先輩は、部室内をキョロキョロ見渡していた。
「卒業のお祝いと、蘭先輩と私から、今までの感謝の気持ちを込めて」
そう言って微笑むと、和田先輩が私にガバッと抱き付いた。
「乃季ちゃんありがとう! もう可愛い。なんて可愛いの!」
「俺も準備したんだけど」
「蘭は今までたっぷりお世話してあげたんだから当たり前よー」
「チッ。本当にお前は可愛くねぇ女だな」
揉め出す二人をよそに、國枝先輩はとても柔らかな表情で部室を見渡していた。
頭に乗ったクラッカーの紙吹雪を一つ摘まんだ國枝先輩は、ジワジワと嬉しそうに表情を緩める。
「わぁ、看板までぶら下がってるわよ。『ニジケン先輩達の卒業を祝う会』だって! 何よこのネーミング!」
看板を指差して大爆笑をする和田先輩を、蘭先輩がジロリと睨み付ける。
「すごいですね。お二人でここまで準備されたのですか?」
滝口先輩は、部室内をキョロキョロ見渡していた。
「卒業のお祝いと、蘭先輩と私から、今までの感謝の気持ちを込めて」
そう言って微笑むと、和田先輩が私にガバッと抱き付いた。
「乃季ちゃんありがとう! もう可愛い。なんて可愛いの!」
「俺も準備したんだけど」
「蘭は今までたっぷりお世話してあげたんだから当たり前よー」
「チッ。本当にお前は可愛くねぇ女だな」
揉め出す二人をよそに、國枝先輩はとても柔らかな表情で部室を見渡していた。