虹色研究部 - ニジケン -
「燈! 部長なんだから音頭取ってよ。素敵にねー」
「紀香それ無茶ぶりだろー。じゃあ、少しだけ」
國枝先輩はグラスを持って立ち上がる。
軽くコホンッと咳払いをすると、彼は全員の顔を確認する様に、右から左へ順番に視線を流した。
皆も、そんな彼を温かい目で見つめ返す。
「まずは蘭と乃季、今日はありがとう。こうやって祝ってもらえるなんて思ってなかったから、本当に嬉しいよ。俺と紀香とあきは……明日でついに卒業か。残念ながら誰も留年出来なかったからね」
「ちょっと、演技の悪い事言わないでよ」
和田先輩が笑いながら口を挟むと、「はははっ! ごめん」と國枝先輩も笑い飛ばし、再び言葉を続ける。
「俺達が卒業したら、蘭と乃季には大変な事も増えるかもしれない。けど二人なら協力してやっていけるって信じてるし、安心してニジケンの事を任せられる。二人の今後とニジケンの素晴らしい未来に、カンパイ!」
急にテンションを上げた國枝先輩が、グラスを高く掲げた。
皆も急いで立ち上がり、グラスをぶつけ合うと、キンッと心地良い高い音が響く。
それぞれが気恥ずかしそうに微笑みながら、グラスに口を付けた。
「紀香それ無茶ぶりだろー。じゃあ、少しだけ」
國枝先輩はグラスを持って立ち上がる。
軽くコホンッと咳払いをすると、彼は全員の顔を確認する様に、右から左へ順番に視線を流した。
皆も、そんな彼を温かい目で見つめ返す。
「まずは蘭と乃季、今日はありがとう。こうやって祝ってもらえるなんて思ってなかったから、本当に嬉しいよ。俺と紀香とあきは……明日でついに卒業か。残念ながら誰も留年出来なかったからね」
「ちょっと、演技の悪い事言わないでよ」
和田先輩が笑いながら口を挟むと、「はははっ! ごめん」と國枝先輩も笑い飛ばし、再び言葉を続ける。
「俺達が卒業したら、蘭と乃季には大変な事も増えるかもしれない。けど二人なら協力してやっていけるって信じてるし、安心してニジケンの事を任せられる。二人の今後とニジケンの素晴らしい未来に、カンパイ!」
急にテンションを上げた國枝先輩が、グラスを高く掲げた。
皆も急いで立ち上がり、グラスをぶつけ合うと、キンッと心地良い高い音が響く。
それぞれが気恥ずかしそうに微笑みながら、グラスに口を付けた。