虹色研究部 - ニジケン -
「本当は僕もわかっていたんです。なのにずっと、見ないフリをしていました。その事を自覚しなければいけなくなった僕は、心が折れてしまい、いじめに耐える自信が無くなってしまって……転校を決めました」
「今でも覚えてるよ。あきが俺のクラスに転校して来た日の事は」
國枝先輩は頬杖をつきながら滝口先輩を見つめ、柔らかく微笑んだ。
滝口先輩も、そんな彼を見つめて表情を緩める。
「初めてあきを見た時は驚いたなー。何の色もない、ロボットみたいに冷めた目をしてて。とてつもない爆弾を抱えている奴なんだろうなって思ったよ」
國枝先輩はふわりと揺れた前髪を耳に掛けると、笑顔でそう言った。
「前の学校での噂が広まって、誰も僕に関わろうとしなかった中、部長は毎日僕に声を掛け続けました。
『優れすぎるが故に異端だと呼ばれた男、滝口 昭仁。いいね、君の目は……とっても綺麗だ』と。僕は『異端』という単語にイラッとし、何だこの気持ち悪い人はと思って、部長を避け続けたんです」
「あぁ、確かに気持ち悪いな」
蘭先輩は目を細めて、クスッと笑う。
「今でも覚えてるよ。あきが俺のクラスに転校して来た日の事は」
國枝先輩は頬杖をつきながら滝口先輩を見つめ、柔らかく微笑んだ。
滝口先輩も、そんな彼を見つめて表情を緩める。
「初めてあきを見た時は驚いたなー。何の色もない、ロボットみたいに冷めた目をしてて。とてつもない爆弾を抱えている奴なんだろうなって思ったよ」
國枝先輩はふわりと揺れた前髪を耳に掛けると、笑顔でそう言った。
「前の学校での噂が広まって、誰も僕に関わろうとしなかった中、部長は毎日僕に声を掛け続けました。
『優れすぎるが故に異端だと呼ばれた男、滝口 昭仁。いいね、君の目は……とっても綺麗だ』と。僕は『異端』という単語にイラッとし、何だこの気持ち悪い人はと思って、部長を避け続けたんです」
「あぁ、確かに気持ち悪いな」
蘭先輩は目を細めて、クスッと笑う。