虹色研究部 - ニジケン -
「おい燈。その異常な性癖何とかしないと、思いっきり引かれてるぞ」


ソファーからむくっと起き上がった蘭先輩は、伸びをしながらこっちを見つめた。


「蘭にはわからないかなー。この責められる何とも言えない快感が!!」


「わかりたくもねぇな」


「燈はぶっ飛んだ変態だからねー」


和田先輩も、いやいやと呟きながら頭を抱えた。


「おい。そもそもニジケンにまともな奴なんているか?」


蘭先輩の言葉に、部員全員が視線を絡める。ほんの少しの間が空いて、全員の口が一斉に開いた。


「「「居るわけないねー」」」


なんとも見事なハモりだ。

どうやらニジケンとは、まともじゃない人……変人・変態の集まりらしい。
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