虹色研究部 - ニジケン -
「國枝先輩はどうしてそんな事を?」
「えっ? だって人の秘密を握ってるのって、最っ高にゾクゾクしない?
胸が人の秘密で満たされてる瞬間って本当に幸せだよねー」
せっかくの綺麗な顔が、デレッといやらしく歪む。
それを見た蘭先輩は「根っからの外道だな」と呆れたように吐き捨てた。
國枝先輩が異常に恐れられているのも、ニジケンがやたらと警戒されているのも、全ては彼の奇行のせい……?
「とにかく、詳しい事はこれから知ればいいよ。とりあえず乃季!
――虹色研究部にようこそ!!」
私はこの日初めて、嬉しくもない歓迎がある事を知った。
「えっ? だって人の秘密を握ってるのって、最っ高にゾクゾクしない?
胸が人の秘密で満たされてる瞬間って本当に幸せだよねー」
せっかくの綺麗な顔が、デレッといやらしく歪む。
それを見た蘭先輩は「根っからの外道だな」と呆れたように吐き捨てた。
國枝先輩が異常に恐れられているのも、ニジケンがやたらと警戒されているのも、全ては彼の奇行のせい……?
「とにかく、詳しい事はこれから知ればいいよ。とりあえず乃季!
――虹色研究部にようこそ!!」
私はこの日初めて、嬉しくもない歓迎がある事を知った。