虹色研究部 - ニジケン -
「昨日は私の本能がNOと言ったんだよ。あいつはヤバイ、関わるなって」


トミーは身震いして両頬に手を当てる。悪夢でも見たかの様な表情だ。


「悪い人ではないと思うんだけど、少し……いや、結構変わった人みたい」


「部活は上手く断れたの?」


「それが……見事策略にハマって入部する事に」


「うわぁ」


露骨に顔を歪めるトミー。
すっかり國枝先輩を苦手要素と識別してしまったみたいだ。

そう言う私も、未だに受け入れられていないのだけれど。
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