虹色研究部 - ニジケン -
「顧問の先生に相談してみるとかは?」


「うーん。わからないけど、多分意味なさそうかな」


昨日の話から想像するに、國枝先輩が居る限りはきっと先生達も誰も味方にはなってくれないと思う。


「とんでもない人だったね、あの人。他の部員はどうだったの?」


「國枝先輩以外は普通の人達だと思う。クールな先輩と、優しそうな綺麗な先輩と、とにかく頭のいい先輩と」


「そっかぁ。ならまだよかったね」


ほっと胸を撫で下ろすトミー。
気になって本当に心配してくれてたんだ。

トミーが居なければ、私は今日学校に来る事を諦めていたかもしれない。友情の有り難みを改めて実感する。
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