虹色研究部 - ニジケン -
「竹内さんだよね?」
「あっ、うん」
「私、野田 優奈(のだ ゆうな)っていうの。よろしくね」
彼女はおどおどとしつつも、ふわりと柔らかく微笑んでくれる。
嬉しくて思わず「よろしく!」と大きな声を出した私は、彼女を驚かせてしまった。
「あのね、私バスケ部に入ったんだけど、昨日先輩達に聞いたんだ。どうして虹色研究部があんなに恐れられているのかって」
「えっ!」
「虹色研究部って、部長の國枝先輩が厄介で恐ろしいっていうのもあるみたいなんだけど、部員全員が――」
言葉を止めた野田さんは、グッと息を飲む。緊張を含んだその音は私にまで聞こえてきそうだ。
「……部員全員が、どうしたの?」
野田さんは長い髪を耳に掛けて、意を決した様に口を開いた。
「あっ、うん」
「私、野田 優奈(のだ ゆうな)っていうの。よろしくね」
彼女はおどおどとしつつも、ふわりと柔らかく微笑んでくれる。
嬉しくて思わず「よろしく!」と大きな声を出した私は、彼女を驚かせてしまった。
「あのね、私バスケ部に入ったんだけど、昨日先輩達に聞いたんだ。どうして虹色研究部があんなに恐れられているのかって」
「えっ!」
「虹色研究部って、部長の國枝先輩が厄介で恐ろしいっていうのもあるみたいなんだけど、部員全員が――」
言葉を止めた野田さんは、グッと息を飲む。緊張を含んだその音は私にまで聞こえてきそうだ。
「……部員全員が、どうしたの?」
野田さんは長い髪を耳に掛けて、意を決した様に口を開いた。