虹色研究部 - ニジケン -
「嘘、どこに居たの?」


和田先輩は余程驚いたのか、まだ胸を押さえながら質問をする。


「暗所でしたい作業があったので、奥の机の下に」


「そりゃあ気付かないわよ」


「お、おはようございます。滝口先輩」


「おはようございます。早くも馴染んでいらっしゃいますね。順応性が高いようで何よりです」


真顔のまま早口で言う滝口先輩に、戸惑いながらも苦笑いを返した。


「よしっ! これで全員揃ったな。今日は乃季の歓迎イベントでもしようか!」


國枝先輩はパンッと嬉しそうに手を叩く。

……とてつもなく嫌な予感がするのは、私だけだろうか?
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