虹色研究部 - ニジケン -
「わぁ、いいね! 何する?」


「あの、別にそんな! 気を遣わないで下さい!」


「乃季。お祝い事は盛大に! これはニジケンのルールだから覚えておくんだよ」


ニヤッと笑う國枝先輩は、ポケットから携帯電話を取り出した。

すると誰かに電話を掛ける。


「もしもし。あっ、準備出来てる? こっちはいつでもいいよー!」


そう言うと早々に電話を切った。

國枝先輩は私の腕を掴むと、「さぁ行くよ!」と強引に引っ張って部室を出る。

引きずられるように走り出す私の後に続けて、先輩たちも部室を出た。

スキップをしながら校庭に向かう國枝先輩。

一体、何が始まるの!?
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