虹色研究部 - ニジケン -
「――いや、初めてとかそういう問題じゃ!」


というかまず、このパイ達は一体どこから飛んできてるの!?


辺りをよく見渡してみると、校庭のど真ん中にある怪しげな機械を見つけた。

ピッチングマシーンの様な形のそれをジッと眺めていると、そこから勢い良くパイが飛び出してきた。

どうやら四方八方にパイを発射する、無差別な機械らしい。


「な、何なのアレ!」


私は今、パニック映画でも見せられているのだろうか。

しかし横を見てみてれば、この地獄絵図には似つかわしくない、先輩達のキラキラとした笑顔が並んでいる。

――あぁ、激しく目眩がする。
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