虹色研究部 - ニジケン -

「ギャーーーー！！」


残念ながら、嫌な予感は見事に的中した。それも予想よりも遥かに酷い。

頭が真っ白になった私は、力が抜けて足がガクガクと震える。


「徹夜で作ったんだぞー！　我ながらいい出来だ。あっ、乃季。記念に写メ撮ったらどうだ？」


校舎に掛かる巨大な垂れ幕。

そこにはどこから入手したのか、私の入学式での素の顔写真と、【虹色研究部 新入部員 竹内 乃季】の文字がデカデカと印刷されていた。


――倒れそう。
なんならもう、意識を失って本当に倒れてしまいたい。