虹色研究部 - ニジケン -
「そうじゃない! 俺もいい加減負けっぱなしじゃいないという事だ!」


「うーん。そう言われてもね」


二人が話している間にも、他のニジケンの先輩達はパイを投げまくっていた。

次々に被害者が増えていく。
校庭は未だ逃げ惑う人達でパニック状態だ。


「くそう……。こいつらを止める良い方はないものか……」



おどおどしていたしていた私を見た深町先輩は、何やら首を傾げて考え始めた。


「よし。竹内 乃季! 風紀委員に入れ!」


「えぇっ!?」


な、何でそうなるの?


「何言ってるんだ! 乃季はニジケン部員だぞ」


國枝先輩も「聞き捨てならん!」と、深町先輩にズイズイと詰め寄った。
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