鈍感幼馴染みとマイナスからの恋
「本当はチョコだってあげたいんだけど、なんかなー。勇気がわかないっていうか」
…あげるなよ。そんなやつに。
「そういえばさ、日向、慶成高校受けるんだよね?あたしもそこにしよっかな~。模試の結果良かったからさ」
「お前なんて無理だろ」
「はぁ!?日向さ、なんかあたしのこと見下してるけど、あたしだってねぇ…」
知ってるよ。お前が必死に俺を追い越そうとして、勉強頑張ってるの。
なのに、俺のことは全く目に入ってない。
いい加減俺をみろよ。
俺のこと、…好きになってよ。
理不尽な思いを心のなかで呟いては、
消去していく。